【読書】 生涯投資家 | 村上世彰
- 2017.07.18 Tuesday
- 16:18
生涯投資家
村上世彰
文藝春秋
価格 1,700円(税別)
旧態依然とする日本の上場企業を変えようと
コーポレートガバナンスを訴え続けた男の物語
投資家の父親を見て育った幼少期
その後、官僚から村上ファンド代表へ
そしてインサイダー疑惑での逮捕、引退
現在の状況、娘の活躍など
ファンド時代に手掛けた案件も書いてあり
村上世彰の半生が分かる一冊
「もの言う株主」としてTVで見たとき
金の亡者のイヤなヤツ、ってイメージでした
個人的に、中長期のバリュー投資的な考えなので
経営に口を出して、急かして失敗でもしたら…
コツコツ地道に利益を出せばイイじゃん、と
しかし、この本を読むと考えが変わります
1.上場企業はコーポレート・ガバナンスにより
経営者・従業員・顧客・取引先・株主が相互にチェックをしないと
倒産時に、1番リスクを受けるのが株主
2.資金を内部留保ばかりに回し
成長投資に使わない会社は、発展がなく
そんな会社が増えると停滞した社会へ
1.コーポレート・ガバナンスの問題は
米国では当たり前なのに日本は遅れている
それゆえに海外を含めた投資家が躊躇する
2.内部留保は、積極的に投資すれば
新たな業務が派生したり、仕事・雇用が創出
社会全体の経済効果へと繋がる
倒産の心配のない無借金経営は良い企業
そんな日本的な考え方に、警鐘を鳴らしてます
上場企業とは、日本を代表する選ばれた企業
だからこそ、競い合って成長して欲しいと
株主に口を挟まれるのがイヤなら
株式上場をしないか・やめれば良いだけで
株を発行し投資家にリスクを背負わせてるなら
余剰資金は、成長に使うか投資家に還元するか
そのどちらかを選ぶ必要がある
そんな村上世彰氏の訴えがあったからこそ
現在の株式市場は、以前に比べて
自社株買い・配当金が明らかに増えてきてます
彼の考え、原理原則を守らせたい
投資家の地位を向上させたい
そんな想いが伝わってくる一冊でした♪
TVの偏った情報だと、相手を見誤ることが多い
村上世彰に興味があるなら、オススメ
株に興味がなくても読み物として楽しめま〜す☆
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生涯投資家 [ 村上 世彰 ] |
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